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2009年10月27日火曜日

日タイ対抗ロケット祭り


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 毎年、陰暦6月の雨季の初めに、タイ北部、東北部やラオスなどの村で行われる伝統的な雨乞い儀礼がある。ブン・バング・ファイ( บุญบั้งไฟ ) という「ロケット祭り」がそれだ。
 ブンはタム・ブン(徳を積む)のブン(徳)で、打ち上げるロケットのことをバング・ファイ(ファイは火) と呼ぶようだ。因みに、一般的なロケットはチャルアッ(トゥ)( จรวด )と言う。
 地区や村ごとに竹筒に火薬をつめた手製ロケットを打ち上げ、滞空時間を競い合う 。 ロケットは竹とプラスチックなどで作られ、全長5メートル、重量6キロほどあり、落下時にパラシュートが開くようになっている。(パラシュートが開かないで落下したり、発射台から水平方向に飛んだりして、たびたび死人が出る。)
 タイ東北部ヤソートン県の「ロケット祭り」には、1997年に結成された「秩父吉田ヤソトン会」のメンバーも参加している。埼玉県秩父市で行われる「龍勢まつり」は「椋神社秋の大祭」に奉納する神事で、龍勢と呼ばれる手作りロケット(通称農民ロケット)を打ち上げるのだ。二十七の流派があり、毎年三十数本の龍勢を轟音とともに天高く打ち上げる。戦国時代さながらに各流派の幟が立つが、龍勢(流星)の起源は狼煙(のろし)だ。
 また、静岡県の岡部町というところに、古くから伝わる「朝比奈大龍勢(あさひなおおりゅうせい)」という伝統行事がある。現在はニ年に一度、六社神社の祭典に合わせて、櫓から龍勢が打ち上げられている。
 日本の龍勢はただ高く飛ぶだけではなく、いろいろな仕掛けが施されている。まるで花火を見ているようで、たいへん美しい。

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