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2009年2月25日水曜日

ส้ม ミカン?

 プラー・ソムという食べ物にあたった。道端で売っていたものを一緒にいたタイ人が買い、勧められるままに食べたのだ。調べたら、なれずし(熟寿司、馴れ寿司)だと分かった。『コイやフナなどの川魚に飯を混ぜ、重石をして数ヶ月〜数年保存する。乳酸発酵作用によって酸っぱくなり、飯は半ば流状化してしまうので、魚のみを食べる。』と「ウィキペディア・フリー百科事典」に載っている。


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  プラー・ソム(ปลาส้ม) のプラーは「魚」のことだが、ソムは「ミカン,柑橘類植物の総称,木曜を象徴する色」となっている。しかし、ソムには「酸っぱい」という意味があり、ソム・タム(ส้มตำ 青いパパイアの和えもの) のソムも同じだ。因みに、タムは「搗(つ)く」という意味である。



 「Som Tum」 というタイ映画を You Tube で見ることができる。ソム・タムを食べると気の弱い大男がとたんに強くなるという、ポパイのような話だ。興味のある方はどうぞ。  

แป้งฝุ่น スースー・シュワー

 タイに行くと必ず買うのがボディーパウダーだ。それも冷却効果のあるボディーパウダーだ。シャワーの後に全身につけると、スースーというかシュワーというか、清涼感に包まれる。日本にはない(ないと思う)ので、毎回数本買って日本に持って帰る。



 このボディーパウダー をペーン・フン(แป้งฝุ่น)と言う。ペーンは「おしろい,化粧パウダー」、フンは「ほこり」だ。種類が多すぎて、どれが冷却効果のあるパウダーなのか分からないかもしれない。 prickly heat や hura hura と書いてあるのは、間違いなくそれであるらしい。

2009年2月24日火曜日



 最近思うのだが、ブレース(歯列矯正装置)をしているタイ人の女の子がやたらと多い。それで、そのブレース(歯列矯正装置)のタイ語を調べてみた。レッ(ク)・ダッ(トゥ)・ファン (เหล็กดัดฟัน 「鉄」+「矯正する」+「歯」)とある。「鉄」じゃ錆びんだろと思うが、そう言うらしい。ダッ(トゥ)・ポム(ดัดผม 「矯正する」+「髪の毛」)だと「パーマをかける」 という意味になる。べつに直毛にするわけでもないのに何で、と考えてしまう。 いや、待てよ。タイでは、パーマと言えば直毛パーマのことなのかもしれない。



 「性転換」も、もしかしてダッ(トゥ)という言葉を使いやしないかと思い、念のため調べてみた。 การแปลงเพศ と出て来た。「事」+「修正する」+「性別」というふうに並んでいる。

2009年2月19日木曜日

UKEMI?

 「私は、お金を盗まれた。」を英語に訳すとどうなるだろうか。
 日本人の間違えで一番多いのが、I was stolen my money. という文。これでは「私が盗まれた」ことになってしまい、更に was stolen が構文上浮いている。
 少し英語ができる人なら、My money was stolen. とするだろう。いわゆる受動態(受け身形)の文で、中学二年生レベルだ。
 英語に自信のある人なら、 I had [got] my money stolen. と答えるかもしれない。経験受動態(被害の受け身)の文で、大学受験レベル。



 さて、アメリカかどこかの学生に、「お金を盗まれた時に何と言うか。」というアンケートを行ったそうだ。その結果、圧倒的に多かったのが、Someone stole my money. だった。能動態の文だ。ネイティブスピーカーは、受け身の表現よりも [s]+[v]+[o] の意識の方が強い。
 I had [got] my money stolen. という経験受動態(被害の受け身)の文は、後になってから回想的に述べるのに遣うのであって、例えばホテルで盗難に遭った時にフロントで遣う表現ではない。



 英語と違い、日本語は自動詞から受け身の文を作ることができる。「間接の受け身」表現のうちの一つで、「典型的な迷惑の受け身」になる。「雨に降られる。」、「人に来られる。」、「赤ん坊に泣かれる。」などがそれだ。
 こういう話は結構重要だと思うのだが、生徒たちに話しても、あまり興味を持ってくれない。



 タイ語で「お金を盗まれる(た)」は、トゥー(ク)・カモーイ・ングン(ถูกขโมยเงิน 「~される」+「盗む」+「お金」)と言う。話し言葉ではトゥー(ク) の代わりにドーン(โดน)がよく使われる。

 タイでは、受け身形は「被害」を表す時に遣う場合が多いのだそうだ。ということは、タイの学生に上記のアンケートを行ったら、英語のネイティブスピーカーとは逆に、受動態の文で答える者が圧倒的に多くなるのかもしれない。

2009年2月17日火曜日

ทุเรศ 口喧嘩に勝てる言葉?

  恋人とよく口喧嘩をした。「口喧嘩をする」はタイ語でタロ・カン(ทะเลาะกัน)と言う。彼女が私に向かって連発したのはナー・クリアッ(トゥ)(น่าเกลียด 醜い,見苦しい)という言葉だ。いつも言わせっぱなしでは悔しいので、今度喧嘩になったら絶対に言ってやろうと心に決めていた言葉があった。
 そして、ある日大喧嘩になった。ここぞとばかりに私がその言葉を発しようとしたその瞬間、彼女がトゥレー(ク)(ทุเรศ みっともない ; 憐れな,みじめな ; 聞くに堪えない)と叫んだ。トホホ、言おうと思ったのに……。
 それでも数時間後にはいつもヤー(トゥ)・ディー・カン(ญาติดีกัน 仲直りする)していた。


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2009年2月15日日曜日

สามล้อ 三輪とสองแถว 二列?

 昔、ローレン、ローレン、ローレン♪ というCMソングがあったが、タイ語でロー・レン(ล้อเล่น)は「からかう」という意味だ。ローには「車輪」という意味があり、サーム・ロー(สามล้ 「三」+「車輪」)は人力三輪車のこと。レンは「遊ぶ」だからイメージとして覚え易い。同じローでも、ロー(หล่อ)の方は「ハンサムな」という別の単語だ。似た表現でプー(トゥ)・レン(พูดเล่น)というのがある。これは、「言う」+「遊ぶ」で「冗談を言う」という意味になる。
 「小型乗り合いトラック」のソーン・テウ(สองแถว)のテウは、「列」という意味だ。後ろの荷台に二列になって座るからこういう名前が付いた。このテウを遣ってテオ・ニー(แถวนี้)とすと「この近くに」という意味になり、ちょっと連想するのが難しくなる。


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2009年2月11日水曜日

จับปลาสองมือ 二魚を追うものは一魚をも得ず?

 私の机の上には、「日タイ辞典」と「タイ日事典」(コーサー・アリア著)の二冊が置いてある。まだタイ語がほとんど話せなかった頃に、当時付き合っていた女の子と意思の疎通を図るためにチェンラーイの本屋で買ったものだ。久しぶりに開いてみると、所々に蛍光ペンでハイライトされた単語がある。それらを眺めながら、ああ、こんな会話をしたなあと、当時のことを思い出す。


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 ノー(ク)・チャイ(นอกใจ 浮気する)、チャッ(プ)・プラー・ソーン・ムー(จับปลาสองมือ 両手に魚をつかむ→二兎を追うものは一兎をも得ず)なんかもハイライトされている。ついでに、「スケベな,エッチな」はタルン(ทะลึ่ง)と言い、日本人男性はよくそう形容される。


 あれれ。よく見たら、「卑猥な」という語もハイライトされている。

เสียดาย 「もったいない」を連発したくなる?

 ニュージーランド南島の北部に位置するネルソンという町で、ボーダー(boarder 食事付きの下宿人)として生活していたことがある。日本で手続きをしておいたホーム・ステイ先を一箇月足らずで追い出され、大学の掲示板で「ボーダー受け入れ」の貼り紙を見つけたのだ。大学の裏にある急勾配の坂を上って訪ねてみると、メラニーという私より一歳年下の女性とジェシカという情緒不安定の女の子の母子家庭であった。大学に近いのと他に当てもないので、そこに寝泊まりすることに決めた。彼女たちと一緒に生活していて、私がしょっちゅう口にしていた言葉がある。 wasteful という言葉がそれだ。お金に余裕のなかった私は、メラニーが食べ残したものをいとも簡単にゴミ箱に捨てるのを見ては、「もったいない」と思っていた。



 タイに来るようになり、私の「もったいない感」はそれ以上に大きくなった。 スィア・ダーイ (เสียดาย もったいない)と思うことが実に多い。食べ残しの生ゴミの山を見ては、スィア・ダーイとつぶやいてしまう。
 チェンラーイのナイトバザールで女の子と食事をした時、その子がナム・トッ(ク)・ムウ(豚肉添えサラダ)を屋台で注文した。彼女は運ばれてきたナム・トッ(ク)・ムウを一口食べて、おいしくないと言い、それっきり箸を付けようとしなかった。そして立ち上がると、別の屋台にナム・トッ(ク)・ムウを注文しに行ったのだ!彼女はハイネケンビールのセールスガールのアルバイトをやっていたのだが、それほど給料がいいわけではない。私が スィア・ダーイと言うと、彼女にこう言われてしまった。
「マズイものをなんで我慢してまで食べなきゃならないのよ。」


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 もちろん、そういうタイ人ばかりではない。私が居候していた家の女性は、お百姓さんが作った米一粒だって残したらもったいないと言った。但し、その後にこう付け加えた。
「おかずは残してもマイ・ペン・ラーイ(気にしない,構わない)。」
 スィア・ダーイとプラヤッ(トゥ)(ประหยัด 節約する) というタイ語は、ひょっとしたら、日本人男性がタイ人女性と暮らす際に必要な言葉なのかもしれない。

2009年2月7日土曜日

チンチンが好きな女学生?

 最近、電車の中などで下川裕治氏の「タイ語でタイ化」を読み直している。面白い。クワン(ขวัญ 魂のようなもの ; つむじ)について何度かブログに書いたが、そのクワンと沖縄の「まぶい」の関係もこの本に載っていた。

 思わず笑ってしまうような小見出しもある。『ホステスはチンチンを知っている』というのには笑った。チン・チン (จริงๆ)は「本当に」という意味だが、バーのホステスたちは確かに日本語で何を指すかを知っている。


 
 初めてタイに行った時に、かわいい顔をした 女学生たちがみんな「チンチン、チンチン」と言っているのを聞いて驚いた。私と同じような経験をした方は多いのではないだろうか。驚いた時などには、「オー・チン・チン!」と言うか言わないかは知らない。



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ドラえもんも一休さんもサースポー?

 思うに、私はこれまでの人生で、左利きの人と大変縁があったように思う。世界の人口のおよそ10パーセントから11パーセントの人が左利きらしいのだが、明らかにその割合を超えて、つまり、ある人が左利きの人と親しくなる一般的な確率以上に、私は左利きの人と出会ってきたと思う。
 チェンマイの食堂でクイッティアオをすすっている目の前の女を見て、また、別の女のアパートで女が化粧をするのを見て、「お前もか」と思う。タイ人女性の左利きの割合が高いとは思わない。そもそも男と女はインスピレーションのようなもので惹かれ合って一緒になるのだから、もしかしたら、右脳が発達した女と縁があると言った方がいいのかもしれない。



 タイ語で「左利き」のことをタナット・サーイ(ถนัดซ้าย)と言う。昔、チェンマイの「エイちゃん屋台」の近くに貸本屋があった。エイちゃんがよくマンガ本を借りて読んでいたが、日本のマンガの登場人物はすべてタナット・サーイだった。タイの本はすべて左からページをめくる。日本の漫画をコピーして吹き出しをタイ語に翻訳して製本する過程で、画が左右逆向きになってしまうのだ。

2009年2月4日水曜日

ไก่ขันแล้ว ニワトリが鳴いた



 ケン・カン( แข่งขัน)は「競争する」だが、ガイ・カン・レーオ(ไก่ขันแล้ว)は「ニワトリが鳴いた。」という意味だ。この「カン」はタイ文字も発音も同じである。
 ナー・ダーン(หน้าด้าน)は「図々しい」だが、ダーン・ナー(ด้านหน้า)は「表側」で、この「ナー」も同じ。
 また、クラーム・ナーはは「超える」+「顔」で「無視する」だが、このはクラーム・ヌア(กล้ามเนื้อ)で「筋肉」になる。
 なんだかややこしいが、もう一つだけ挙げると、マイ・トン~(ไม่ต้อง)は「~しなくてもよい」だが、トン・マイ~(ต้องไม่)は「~しないでください」という意味。
 気になる言葉があって本で調べる。すると、そのページから始まって次から次に別の言葉を調べだしてきりがない。


 一昨日、タイの女の子たちに人気のある「hi5」というサイトに登録した。タイ人の女の子が「友達」になってくれて、コメントを残してくれた。嬉しくなってさっそく返事を書いた。「タイ語(タイ文字)入力仮想キーボード」で書いたタイ文字をコピーして貼れるのがよい。相手のタイ文字が分からない時は「タイ語Online辞書」にコピーして貼れば日本語訳が出てくる。私もこのサイトにはまりそうだ。「流暢に」はタイ語を話せないとコメントを書いた。

สวัสตีครับ
ผมพูดไทยได้ครับแต่ว่าไม่คล่องนะครบ   
ผมจะไปเมืองไทยเดือนเมษายนครับ