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2009年1月4日日曜日

ขวัญ クワン

 クワンという言葉についてタイ人に質問してみました。というか、「俺はもうダメだ。クワンを落っことしちまった。」と言って反応を待ったのです。発音が間違っていて通じなかったので、本を開いてタイ文字を示すと、爆笑されました。
 私の知識では、クワンというのは「魂」や「霊」のようなもの。人間は何かの拍子にクワンを落っことすと、病に罹ったり災難に遭ったりする。そして、最後のクワンを落っことすと死んでしまう。これとそっくりの考え方が沖縄に残っている。ただし、タイと沖縄ではクワンの数が確か違っていました。それにしても何故沖縄。答えは泡盛です。沖縄の泡盛は現在でもタイ米を原料にしているのでした。
今、傍にいるタイ人に聞いて、新たなことが分かりました。タイ語のクワンにはもうひとつ「つむじ」という意味がある。だから頭に触れられることを嫌う。人はつむじの数だけクワンを持っている。
 なるほど。たいへん勉強になりました。

[補足] クワンについてちょっと恥ずかしい発見がありました。プレゼント、贈り物のことをタイ語でコーン・クワンと言うのは知っていたのですが、このクワンが「魂のクワン」と同じ単語だということに、迂闊にも今まで気付いていませんでした。コーンは物という意味ですから、タイ語でプレゼントは「魂の物」をを指しています。それくらい心がこもっているということでしょうか。言葉というのは本当におもしろいものです。


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